登別温泉の源泉

 

登別温泉は、非常に多くの成分を含んだ、日本でもかなり珍しい部類に入る温泉となっています。理由としては、温泉の種類が多様だという事が挙げられます。

 

登別温泉は、単一の温泉郷に対して多種のお湯が混ざり合っているので、必然的に成分の種類が増えているのです。

 

その背景は、多様な源泉にあります。こういった、複数の源泉を持つ温泉は全国各地に結構ありますが、これだけ多様な温泉が混ざり合っているのは、登別温泉だけでしょう。ここが最大の特徴ですね。

 

そんな登別温泉では、実に様々なところから源泉が湧いているのですが、その中で一番多くの量を提供しているのは、地獄谷です。

 

約1万年前に火山の大噴火で生まれたこの地獄谷、今も活火山としてその活動が続いており、そこから実に毎分3,000リットルという途方もない量のお湯が湧き出ています。

 

地獄谷の特徴としては、湧出口や噴気孔といった部分が数多く存在している事が挙げられます。その光景がまるで地獄のようだという事から、地獄谷と名付けられたようですね。

 

現在は北海道遺産に認定され、その湧き湯は登別温泉はもちろん、他の様々な観光地に利用されています。

 

こういった源泉が豊富である事から、お湯の量が確保できる為、登別温泉の周りにある旅館では、内風呂でも温泉のお湯を利用できるなど、通常の旅館よりも贅沢な思いができるようになっています。温泉卵なども食べられるので、観光地としては非常に充実した温泉地と言えます。