塩化物泉(食塩泉)

第一滝本館

 

日本は、海に囲まれた小さな島国です。そのため、温泉の元となる源泉には海水が混じる事も多く、そういった理由から日本では塩化物泉が多いといわれています。

 

塩化物泉というのは、旧泉質名で食塩泉、すなわち塩分を含んだ温泉ということですね。明確な定義としては、温泉水1kgの中に溶存成分が1000mgを超えているお湯で、その陰イオンの主成分が塩化物イオンであるお湯の事となっています。

 

食塩が温泉水中に含有されているお湯なので、飲めばしょっぱいですし、はっきり言ってしまえば塩水ならぬ塩湯ですね。そのため、色は当然無色透明です。

 

ただ、例えば家のお風呂に塩を入れればこの塩化物泉になるのかというと、そんな単純なものではありません。他の多数の少量の成分と混じり合っている事で、体に良い効果が生まれるのです。

 

この塩化物泉は保温効果が高く、汗が蒸発しにくいというのが特徴です。湯冷めしにくいので、体や患部をしっかり暖めたい人にお勧めですね。特に、神経痛やリューマチ、冷え性に効くとされています。

 

もちろん、これらの効能はすべての人に対して有効とは限らないので、そのあたりは注意しておいてください。温泉はあくまでも効能が期待できるというものであって、必ず効く薬というわけではありません。

 

塩化物泉を堪能できる登別温泉の旅館は、『第一滝本館』、『ホテル まほろば』などとなっています。登別温泉の旅館の中では、特別多い方ではないですが、それなりにあるという感じですね。

 

第一滝本館