含鉄泉

旅亭 花ゆら

 

温泉の特徴といえば、当然ながらその成分が一番の要素と言えるでしょう。温泉に入る目的の多くは、その成分によってもたらされる健康面への好影響かと思われます。

 

実際、温泉に訪れる人の多くは湯治目的と言われています。肉体的な疲労の回復や、病気、怪我の治療など、同じ湯治でも目的は様々です。それだけ、多くの種類の成分が違う効能を持っているのです。

 

ただ、温泉のある旅館などを訪れる人の中には、そういった目的以外で訪れる人も少なくありません。例えば、面白い温泉、珍しい温泉を見に来る人たちも結構いるでしょう。

 

温泉は色も匂いも成分によって大きく異なるので、中にはびっくりする様なお湯の温泉もあります。携帯で気軽に写真が撮れる今の時代、それを見に行く人もかなり多いのではないでしょうか。

 

含鉄泉と呼ばれる泉質の温泉も、その珍しい温泉の一つです。名前のとおり、鉄を多く含んだ温泉で、定義としては『温泉1kg中に総鉄イオンが20mg以上含まれている事』となっています。

 

この温泉の何が珍しいのかというと、ズバリ色です。鉄を多量に含んでいる事から、酸化によってお湯の色は黄色や赤になります。中には真っ赤な温泉もあり、中には『地獄』という名称がついた温泉も結構あります。血の池地獄のような外見なので、そういう名称になる事が多いみたいですね。ただ、全ての含鉄泉がこういった色とは限りません。透明なお湯もあります。

 

登別温泉の旅館の中で、この含鉄泉を楽しめるのは、『ホテル まほろば』、『名湯の宿 パークホテル雅亭』、『旅亭 花ゆら』などです。登別温泉には結構見られる温泉ですが、色の変わった温泉は稀です。

 

旅亭 花ゆら